日本中に蔓延しているブラック企業。就職や転職の際にはできる限りブラック企業への入社は避けたいところですが、なかなか表面上の情報だけでは見極めるのは難しいもの。そんな労働者たちの悩みを解決する制度があるのをご存知ですか?
■日本に蔓延る数々のブラック企業
ブラック企業、ブラックバイトという名称が一般化し、自分の会社の勤務形態についても問題意識を持つ人が増えた
■国がホワイト企業を認定する制度をご存知ですか?
労働安全衛生規則の基準を、一定水準クリアしている企業を優良企業として認定する
厚生労働省が2015年6月1日からスタートさせた厳しい基準を全社統一でクリアしたことを条件に付与される優良企業の証
■厳しい基準をクリアした企業だけが認定をうけられる
認定には過去3年間の労働安全衛生関連の重大な法違反がないことはもちろん、労働者の健康保持増進対策、安全管理などの分野で、積極的な取組みを行っていることが必要
3年を経過する時点で引き続き認定を取得する場合には、再度申請が必要です
■企業が「安全衛生優良企業」の認定を受けるメリット
企業としても国から「ホワイト会社」であるとお墨付きをもらえれば社内外への有効なアピールとなる
■どんな企業がこの認定を取得しているの?
2016年5月末日現在で認定を受けている企業は全国で20社
■将来的にはブラック企業の選別に期待できる?
3年以内に労働基準関連法案に抵触し、労働局等から是正勧告を受けた企業、すなわち、「ブラック企業」は、3年間はこの認定制度を利用することができません
厚労省は、各都道府県の労働局を通じてハローワークや大学に広く認知させており、面接を受けに来る学生の中にはホワイトマーク取得企業なのかそうでないのかを認識し始めている学生もいる
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