組織を統率するのに圧倒的な効力を持つ「クレド」について

大きな会社が利用していて、圧倒的な組織統率力を持つ「クレド」という方法をご紹介します。最近は様々な会社が組織の統率、社員の資質向上に用いて効果をあげているようです。

●組織が機能を発揮するのには、「規律やルール」が必要不可欠


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会社などの組織が機能を発揮するのには、規律やルールというものが必要不可欠です。

組織運営上の対応策を考える際に鍵となるのは、分権化や任せることで個人の主体的工夫を促す施策(自由)と、個人の工夫を束ねて戦略的に方向付ける施策(規律)のバランスである。

管理というのは、組織内部の制御、調整のための手段である。つまり、集団は、自律的な働きをしようとした場合、一定の規模を越えると管理機能が必要となる。

出典組織とは

スター選手がほとんどいないのに、強いチームがある。例外なく、規律が行き届いたチームだ。

サークルには厳正な規律でお客を導く大統領が必要なのだ

どこの社会にもルールや法律や規律があるように大きいコミュニティを維持し、調和を保つためには縛るものが必要なんだよ?

●更に、最近注目されているのが「志」


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社員が高い志を持つと、企業の業績がアップするというデータがあります。

「付加価値の高いサービス」を創造し提供するためには、社員ひとりひとりが付加価値の高い志を持つ必要がある

続的な成長を実現するために必要なのは「志の大きい会社になること」、すなわち、個々の社員に主体性があり、経営理念やビジョンへの情報共感が高く、サービス商品のストーリー性が高い組織であること

個々人が、“仕事のあり方はどうあるべきか”を、各自の志をもって仕事に取組めるような人材を育てていくことが大事

●高い「志」を組織に浸透させる方法として最適なのが【クレド】

クレド(Credo)とは「信条」「志」「約束」を意味するラテン語で、企業活動の拠り所となる価値観や行動規範を簡潔に表現した文言、あるいはそれを記したツールを指します。

「クレド」とは「信条」という意味です。言い換えるならば会社の憲法のようなものです。

企業経営において,経営者や従業員が意思決定や行動の拠り所にする基本指針。 〔簡潔かつ具体的な表現を用いる点,作成や改訂に従業員が関与できる点,実務に直結する点などが,経営理念や社訓などと異なる〕

経営理念や会社の約束などを分かりやすく整理し、社員が具体的に行動できるように明文化したものを指します。

高級ホテルチェーンの米ザ・リッツ・カールトンや医療品大手の米ジョンソン・エンド・ジョンソンの社員が携帯するクレドカードは有名。

最近では、プロ野球の楽天イーグルスや西武ライオンズでも導入されたことから世間の関心もかなり高まってきた

ニッセンは2月21日、おもてなし経営・人財育成支援を行うOMOTENASHIが展開する、従業員満足を高めながらおもてなしに取り組む「クレド活用サービス」を導入した

●クレドカードの作成方法や実際の使い方

実際の運用方法についてご紹介します。

クレドカードに掲げている内容を、職員がどれだけ納得して、業務に従事するかが重要です。そのためには、職員がいかにクレドカードの作成に関わることが大切です

クレドは経営者からのトップダウンで全てを決めるものではなく、従業員も交えてボトムアップで作成するべきもの

当社のクレドカードの裏面には、「できる人10か条」という、10個の行動指針があります

クレドカードは、

 1.クレド(信条)
 2.モットー(従業員は何者か?)
 3.従業員への約束
 4.サービスの3ステップ
 5.リッツ・カールトン・ベーシック(20項目)

という構成になっています。

リッツの各職場では毎日朝礼がありますが、そこでカードに記載された十数項目の中から1つを選び、体験談を交えながら議論を尽くしています。

その日に選ぶ項目は全世界のリッツで共通しており、半月周期で同じ項目を議論するほどの徹底ぶりです。

しかし、三日坊主になるくらいなら、朝、声を出して唱和するだけでもいいと思います。

名刺サイズに折りたためるカードなので、従業員は常にこれを携帯しています。

携帯し、時間がある時に何度も読み返し反芻して覚え込んでいきます。

各チームごと(フロントデスク、ベルマン、ルームメイドなど)にザ・リッツカールトン・ベーシックの内容について簡単なミーティングを定期的に行う

具体的には

①リーダーがその日の項目を読み上げる
②その項目に関連した自分の感想や体験について話し、
 他のメンバーと共有する
③他のメンバーも全員が自分の意見を話し、共有する

更に、廊下やロッカーなどの空きスペースも活用し、あらゆるところにクレドが書かれたボートを、これでもかとういほど設置している。

従業員が何度も目にしたり口にすることにより、クレドの内容を脳にインプットするということを徹底します。更にミーティングなどによって、クレドの規律を浸透させるようにしています。

●クレドは脳の構造を利用している


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脳の構造を計算してクレドという方法が用いられています。

道徳や価値観などは脳の「大脳辺縁系」と呼ばれる部分で司っています。そして、この部分の回路を変更するにはとても長い時間がかかります。

道徳や価値観に関することは、何回も時間をかけて伝え続けなければならないということです。クレドによって繰り返し規律や高い志を脳にインプットさせます。

クレドが単に唱和することと異なる点は、ミーティングによって自分の意見を発して共有をすることです。この「共有する」ということがポイントです。共有することで脳のフィードバック効果が得られ学習能力が向上する

●クレドの効果

国内の企業や組織でおもてなしに取り組んでいるビジネスパーソン 884 人を対象にした調査では、クレドを導入していると回答した人は 97 人とおよそ 10%程度に留まりますが、そのクレド導入者の 8 割以上がクレドの効果を実感していると回答しています。

クレドを導入した結果、創業より10数年以上連続して増収・成長を続けることができ、かつ、社員の働きがいの向上も促進することができています。

実際にクレドの導入から活用までを組織的に行ったチームは、従来と同じ「売上・コスト」を重視した一般チームと比べ、仕事に対する充実度や顧客満足度へ対する意識、スタッフ同士の情報交換の機会が短期間のうちに1.2倍程度上昇している

クレドの価値観に基づく一貫性を持つことで、社員の成長と自律を促進する環境が醸成されている。その結果、創業以来十数年連続で増収、成長を続けている。

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