ジーンズといえばマックハウスやライトオンというイメージの方も多いのでは?そんなジーンズショップたちが苦境に立たされているようです。その理由とは?
■「マックハウス」の業績が不振
第1四半期の営業損益は5800万円の赤字(前年同期は1億0900万円の黒字)、最終損益は1億9600万円の赤字(同200万円の黒字)に転落
通期の同損益を従来予想の6000万円の黒字→2億4000万円の赤字(前期は2億2400万円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通し
カジュアル衣料品店を展開するマックハウスの店舗数が激減している。2009年2月末に567店あったが、18年2月末には410店まで減った。9年で3割弱に当たる157店が減った形だ
キッズアパレルは健闘したが、低価格品が売れ筋になったメンズ・レディスの落ち込みが大きかったほか、店舗数の減少も影響した。
減収減益には店舗数の減少が大きく影響しています。
財務面は安定している。手元資金も潤沢だし、バランスシートは重くない。課題は店頭売りの回復と言える
復活を期待しています。
■更に、同じくジーンズショップの「ライトオン」も閉店ラッシュに
アフロ
A man enters a shop in a shopping district in Tokyo, Japan, November 29, 2016. The signboards reads “Absolutely closing of business”. REUTERS/Toru Hanai (Japan) by 写真:ロイター/アフロ
カジュアル衣料品店「ライトオン」の店舗数が1年で18店純減し495店にまで減ったほか、既存店売上高が前期比5.2%減と苦戦した
ライトオンは、客離れが止まらない状況にある。既存店客数は18年8月期が8.9%減、17年8月期が8.3%減と、2年連続で前年を大きく下回った。
■同じく「ジーンズメイト」もよくない
アフロ
A Jeans Mate signboard on display outside its 24 hour-store near Takadanobaba Station on April 21, 2017, Tokyo, Japan. Jeans Mate Corporation has announced that it will reduce business hours at 13 of… by 写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ
ジーンズメイトは、老舗のジーンズカジュアル専門チェーン店の中で、3番手に位置してきました。1位がライトオン、2位がマックハウス、3位がジーンズメイトという順位
2018年3月期の決算(単独)は、売上高が97億2700万円、営業損益が6億900万円の赤字、最終損益が7億8900万円の赤字
2000年2月期には売上高が247億円ありましたが、18年3月期売上高は97億円と半分以下
■「しまむら」も冴えない
しまむらの業績低迷が続いている。同社が10月1日発表した2018年3〜8月期の連結決算は、売上高が前年同期比3.0%減の2756億円、営業利益が同40.0%減の143億円と減収減益
デフレの優等生で「しまらー」という造語まで産みだしたほど、若い女性から支持を得ていたファッションセンター「しまむら」の業績が悪化している
■これら街の服屋さんの業績が悪化している原因は「ファストファッション」の台頭だ
通期の業績予想を売上収益2兆1100億円(前期比13.3%増)、営業利益2250億円(同27.5%増)に上方修正。前期に続き、最高益を更新する計画
平日の昼間にユニクロを覗くと、あまりのシニア層の多さに驚くはず。普段着やちょっとした外出はユニクロの服で十分満足と考えている
■そして「ネットショッピング」も勢いを増している
いまや、日用品から生活雑貨、家電や食料品まで、あらゆるネット通販が隆盛を誇り、リアル店舗の売り上げを奪いかねないほど重要な販促ツールになっている
ファッション通販サイト「ゾゾタウン」運営のスタートトゥデイは好業績が続いている。
アパレルブランドで断トツのウェブ通販売上高を誇っているのはユニクロで、すでに487億円ものネット売上高
ネット販売でもユニクロが強いようです。
■最後に「ブランドイメージ」の確立も大事になる
アフロ
People gather in front of Uniqlo’s flagship Ginza store on April 14, 2017, Tokyo, Japan. The Japanese casual wear brand窶冱 owner, Fast Retailing Co. Ltd., reported an increase in profits by 80% in the… by 写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ
ユニクロは郊外から出発したものの、1998年におしゃれな街として知られる東京・原宿に出店した辺りから都心部に積極的に出店するようになり、それによりブランドイメージを高めることに成功
「ブランドをいかに育てていくか」を考え、その一手段としての「イメージ」にも目を向けてもらえたら
zozotownがなぜ売れたか?ということに目を向けると「イメージ」の大切さが分かってきます。