東武日光線快速列車の栄光と凋落

東武日光線快速列車の栄光と凋落

東武日光線快速とは

東武日光線には特急や急行を補完する優等列車として、快速があった。

快速は特別料金不要の列車ながら、2ドアクロスシートの6050系車両を使用し、
特急並に停車駅が少なく、途中の北千住から春日部まで28.2km、17駅をノンストップ。

この快速は特急スペーシアの指定券が取れなかった観光客への救済列車というのが目的ではあったが、
貧乏旅行人に好評で、2chには専用スレが立つほどであった。

東武伊勢崎線、日光線は特急、急行、快速がすべて観光用の優等列車となっていたため、
通勤通学用の優等列車は一番早いものでも準急という全国的に珍しい路線であった。

特急スペーシアには負けるが、知る人ぞ知るかげの看板列車だった東武日光線の快速。
だがこの快速にピンチが訪れたのが2006年3月18日のダイヤ改正。

2006年3月18日のダイヤ改正

特急スペーシアのJR新宿駅への乗り入れ開始、半蔵門線直通列車の増発、有料急行の廃止と無料急行の新設などが行われたこの大改正で、多くの東武ファンががっかりした変更点があった。

このダイヤ改正で快速が大幅減便され、ほとんどの快速が東武動物公園から各駅に停車する区間快速に置き換えられた。

東武動物公園から東武日光まで94.5km、会津田島まで149.7kmが延々と各駅停車となり、所要時間が30分以上延びた。

もはや多くの観光客が重宝した特別料金不要の速達列車の面影はなかった。
あまりにも特急の利用者が少なく、快速を利用している観光客を特急に誘導するために快速を鈍足化したとしか思えないこの格下げ。
多くの鉄道ファンの不評を買い、2chは大荒れとなった。

不便になったのは特急の指定券が取れなかった乗客

満席で特急の指定席券を取れなかった観光客は、東武動物公園以北を延々と各駅に止まる区間快速を泣く泣く利用するしかなく、
所要時間が特急より1時間ほど長くなり、ネット上に苦情が殺到した

6050系使用の2ドアクロスシート、北千住から春日部までノンストップというところは変わらなかったものの、
快速はめっきりかげが薄くなり、東武伊勢崎線、日光線の看板列車と言われたのはすっかり過去の歴史となった。

2013年3月16日のダイヤ改正

それから7年後のダイヤ改正で、区間快速の通過運転区間が新大平下までに拡大された。

これにより停車駅が少なくなり、所要時間が18分ほど短縮。2006年までほど速くはないものの、7年ぶりに速い快速が帰ってきた。
だが速くなった一方で、区間快速の運転本数が1時間に1本から、2時間に1本に減便されてしまった。

さらに区間快速が新大平下まで通過運転になったことで、東武日光や鬼怒川温泉まで通過運転をする正真正銘の快速は、朝の下りのみの1日4本と絶滅寸前になってしまった。

停車駅は少なくなっても、「区間」とついているせいで遅く感じる。やはり東武日光線の快速に全盛期の面影はなかった。

そして2017年4月21日のダイヤ改正

ついに快速・区間快速は廃止。
区間快速格下げから11年、ゆるやかに衰退しついに消滅した。

6050系が浅草~南栗橋から姿を消した。

さようなら快速。ありがとう快速。

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