傷病手当金…知っておけば役に立つ申請や受給の方法

病気やけがで仕事を長期に休んでしまった時に、条件付きで支給されるのが「傷病手当金」。もしもの時にあわてないために知っておきたい職場の基礎知識です。

傷病手当金とは

思わぬ病気やけがで仕事を長期に休む際に健康保険から支払われるのが「傷病手当金」です

支払を受けられる条件

•業務外の病気やケガで療養中であること。

業務上や通勤途上での病気やケガは労働災害保険の給付対象となります。
また、美容整形など病気とみなされないものについても傷病手当金の対象外です。

•4日以上仕事を休んでいること。

療養のために仕事を休み始めた日から連続した3日間(待期期間)を除いて、4日目から支給対象です。

•給与の支払いがないこと。

給与が一部でも支払われれば傷病手当金から減額されることになります。
年次有給休暇を使って休んでいる間などは、給与が支払われるので、傷病手当金は支給されません。

どれだけの額が支払われる?

1日につき、標準報酬日額の3分の2に相当する金額とされています

注意点

手当をもらうには労務不能(療養で仕事ができない状態)であることを医師に証明してもらう必要がある

傷病手当金申請書には、医師が病状と就労不能期間を記入する欄があります。

そして、保険者が医師が記載した診断内容を参考に、被保険者の仕事内容も考慮したうえ、傷病手当金を支給するかどうかの決定を行います。

ただし、医師が「休養を要する」と記載すれば、ほぼ支給されているようです。

傷病手当金申請書の書き方

申請書がリニューアルして記入方法が違うところもありますので、最新の情報か確認してみてください

※注意!協会けんぽでは2014年10月から各種申請書がリニューアルされています

取り扱いはHPで最新のものを確認してください

申請の簡単な流れ

会社の保険組合なら、保険組合のホームページなどに所定の記入用紙のダウンロードができることもあります。わからなければ総務担当の人に聞いてみましょう。協会けんぽの場合もホームページからダウンロードできます。

請求書(申請書)を持って病院に行きます。診察してもらい、ついでに医師に記入をお願いしましょう。

最後に事業主証明欄を会社に記入してもらいます。会社の保険組合の場合は総務に提出して終わりです。協会けんぽの場合は、記入してもらったものを会社がそのまま郵送してくれるか、自分で郵送するか、社会保険事務所に持っていきます。どうすればいいかは、会社の担当の人に確認しましょう。

不備などがなければ支給決定通知書が送られてきます。

傷病手当金は原則退職後は受給できない。

傷病手当金は病気やケガで、会社を休み給与がもらえないことに対する生活保障としての給付なので、退職してしまえばもともと給与がないので、傷病手当金が出ないのは当たり前である。

社会保険の被保険者(加入していた人)が会社を退職して、社会保険の資格を失う際に、ある一定の条件を満たしていれば、退職後も社会保険を継続できる「任意継続被保険者」も同じ扱いになります。

しかし次の条件を満たせば退職後も傷病手当金を受けることができる

退職した日までに健康保険の加入期間が1年以上あること(会社が違っても1日も空きがなければOK)

退職日の前日までに傷病による連続した3日以上の休みがあること(待期期間が完成)

退職日において傷病手当金を受給している、もしくは受給できる状態であること

盲点となりやすいのが手当を受けるためには、退職日は「出勤しない」ということ

退職日は欠勤もしくは有給としよう。

欠勤であれば傷病手当金が受給できる(受給している)ということになる。
有給であれば傷病手当金以上の給与が出ているので傷病手当金自体は支給されないが、会社を休んでいるので傷病手当金を受給できる状態ではある。
ということになるのだ。

また、傷病手当金をもらっている期間は当然労務不能ということなので、就業する意志と能力があることが条件となる失業保険(雇用保険の基本手当)は受給できない。

受給延長などの手続きを忘れないようにしましょう

どのくらいの期間支払われるのか

傷病手当金の支払い期間は、初めて支給された日から1年6ヶ月までとなっています。1度腰痛を理由に傷病手当金の制度を受け、職場に復帰したとします。腰痛が再発して、再び仕事を休むことになったとしても、同じ病気で傷病手当を受けることはできません。

申請する期間には決まりがあるのか?

傷病手当金は1回の申請で申請できる期間に上限はありません。
また健康保険法でも1か月に一回の申請にしなければならないというルールもありません。

ただし申請期間をあらかじめ決めている健康保険組合もありますから、確認しておきましょう。

傷病手当は年末調整の対象になる?

まず、傷病手当金は、課税対象ではありませんので、年末調整には、関係ありません。

。何百万円もらっても申告する必要はありません。傷病手当金に税金はかからないということです。

また、保険組合によっては付加金(傷病手当金+αのお金)が出ることもありますが、それも非課税となります。

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